GビズIDをご存知ですか?申請方法と注意点
【GビズID】というのをご存知でしょうか?
電子申請が推奨されている現在の社会において、事業者の行政手続きにおける申請や届け出にはそれぞれ個別にID番号やパスワードが必要となり、申請そのものが煩雑になりがちです。
そこで、多くの行政サービスについてある程度の簡略化を図るシステムが導入されています。
それが経済産業省が運営するサービス 【GビズID】 と呼ばれる認証システムです。
補助金申請についても、2020年からこのシステムが導入されました。
このGビズID導入により、
- いつでも、どこでも手続き可能
- 書面に比べての移動や郵送コストの削減
- 過去の情報による自動転記による入力の手間の削減
- ログイン認証機能により、書類の押印不要
等といった、多くのメリットを享受できるようになりました。
このように便利なGビズIDですが、そもそもGビズIDとは?その取得方法や注意点といった面を見ていきたいと思います。
目次
GビズIDとは
電子申請の際に一つのアカウントで複数の行政サービスにアクセスできる認証システムです。
これにより多くの行政サービスが一つのIDによって管理され、申請や届け出毎に必要となるID番号やパスワードを個別管理しなくて済むようになります。

GビズID取得については、無料で取得できます。ですが、申請には郵送による審査がありますので2~3週間程度の時間を要します。
GビズID取得方法
アカウントについて
GビズIDには、2種類のアカウントがあります。
補助金手続きには、gBizIDプライムというアカウントが必要になりますので、こちらを作成します。(エントリーをお持ちの場合でもプライムへ移行することができます)

取得には以下のものをご用意ください。
- メールアドレス
- パソコン(操作端末)
- スマートフォン・携帯電話
- 印鑑証明書
- 登録印
- プリンタ
入力事項
gBizIDプライム登録をクリックすると申請入力画面へ移行します。
画面に記載されている必要事項を全て入力します。
- 事業形態(法人・個人事業主)
- 基本情報欄
- アカウント利用者情報欄
- SMS受信用番号
入力後、申請書をダウンロードします。
ダウンロードした申請書をプリントアウトし、押印・作成日欄などの記入を行います。
郵送する必要書類
- 上記の事項を入力した申請書をプリントアウトした書類
- 印鑑証明書
上記を、『GビズID運用センター』へ郵送します。
登録・ログイン処理
書類審査にて承認されると、登録申請の受付のメールが送られてきますので、以下の処理を行います。
- メールに記載されたURLをクリックするとスマートフォン・携帯電話にワンタイムパスワード(時間期限付き)が送られます。
- ワンタイムパスワード入力画面が開かれているので、アカウントID(メールアドレス)と一緒に入力します。
- パスワード設定画面にて、パスワード設定を行います。
これでGビズIDの取得となります。
※ちゃんと登録完了がされているか一度ログインを試してみることをお薦めします。
(事項・注意点参照)
注意点
アカウント登録における注意点として、登録・ログイン処理を忘れているケースがあります。
過去の一例として、事業者様にてGビスIDを取得されているとのお話を受けて、補助金申請を行いました。
しかし申請が受諾されずその原因を確認したところ、メールに記載されたワンタイムパスワードからの処理に気づかず、結果としてGビスIDの取得が出来ていなかったということがわかりました。
(本ケースにおいては、その後対応を行い無事に補助金申請の受諾となりました)
その他、ID取得には2~3週間はかかるため、補助金申請の期限間近に行うと間に合わないケースが発生します。ですので、補助金申請をお考えの方は早めに取得しておくことを推奨します。
また、対象サービスについても全ての行政サービスが対象となっているわけではありません。ご利用になりたい電子申請サービスがあってもGビズIDの導入されておらず別途IDやパスワード作成必要になることもありますのでご注意ください。
まとめ
GビズIDは、補助金申請の他にも多くの行政サービスに対応しています。サービス対象についてはこれからも拡大していくでしょうし、一元管理できるようになると事業者様にとっても多くのメリットが見えます。
すでに昨今の電子申請の需要増加に伴い、多くの事業者様がGビズIDアカウントの取得に動いています。今後の新たな事業者支援制度についても導入される可能性が高い仕組みですので、お早目の取得をお薦めします。