コロナ禍の接客を考える その2
先日のブログで、コロナ禍で小売店の皆さんがどんな取り組みをされているか
ご紹介しました。 こちら⇒「コロナ禍の接客を考える その1」
各種イベント、展示会出展等もことごとく中止になり閉塞感が出ている中、
創意工夫をして取り組まれている小売店様の実例をいくつかご紹介します。
①完全予約制の営業日を設ける
お店で他のお客さまと鉢合わせることを嫌がるお客様が増えています。
ある高級品を扱う小売店では、週に2日、完全予約制の曜日をつくり、
その時間はそのお客様の為だけに、ご提案することにしました。
それにより、客単価が通常の120%となったとのこと。
これまで海外旅行等にお金を使っていらっしゃった方が、
国内のショッピング等で使おうとする傾向があるようです。
感染対策を徹底した上で店内を貸切にしたことで、お客様に対して
非日常を提供でき、喜んでいただけたケースです。
②店舗を縮小し、一部をWEB販売の為の撮影スペースに改装する
あるアパレル店は、お客様が減りガランとした店舗の一部を
思い切って改装し、WEB販売強化の為の、撮影ブースを作られました。
通常、撮影ブースは、店の奥のほうに作ることが多いですが、
この店舗は、お客様からも見える場所、お店の一角に作ったのです。
それにより、シーンとしていたお店に動きが出て、活気が生まれます。
WEB販売も強化でき売上もカバーできているようです。
※なお、このような店舗改装にも ⇒ 持続化補助金が使えます
ただし、この補助金が使えるのは小規模事業者限定です!
③あえてアナログのカタログを発行(雑貨店)
このお店のオーナーはWEB等が苦手で、WEB販売も無理だとおっしゃっていました。
そこで、時代に逆行するようですが、あえて、取扱商品のカタログを作成。
単なるカタログではありません。
それぞれの商品に関して、その商品の素晴らしさ、使い勝手の良さ、
実際に生活に取り入れたイメージ等を丁寧に写真と手書きの文章で表現。
常連のお客様に、大切なお手紙のように送られたのです。
カタログをお送りしたお客様には、郵送で届いた頃を見計らってお電話。
元々信頼関係があるからこそ、商品の質問や、電話での注文に繋がったようです。
実はこの話には失敗談があります。
以前もカタログをお送りしたのですが、その時にはあまり反響がなかったようです。
それは、商品をただ紹介するだけのカタログになっていた上、
郵送した後、フォローを行っていなかったのです。
郵送して、その後電話でフォローする。昔からの常連のお客様が多い場合には
このアプローチは有効ですのでお試しください。