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【事業再構築補助金】第2回公募の採択結果が公表されました!

 9月2日、令和2年度第3次補正予算「事業再構築補助金」の公式サイトにて第2回公募の採択結果が公表されました。今回は通常枠、卒業枠、グローバルV字回復枠、加えて緊急事態宣言特別枠も同時に採択結果の公開となります。

第2回公募 採択結果

令和2年度第3次補正予算「事業再構築補助金」第2回公募について、令和3年5月20日(木曜日)から令和3年7月2日(金曜日)まで公募を行い、応募のあった20,800者のうち、申請要件を満たした18,333者について審査を行った結果、9,336者を採択しました。

引用元:経済産業省


 応募があった20,800件のうち、申請要件を満たした件数が18,333件、採択件数は9,336件です。それぞれ通常枠、卒業枠、グローバルV字回復枠、緊急事態宣言特別枠におけるそれぞれの満たした申請件数と採択結果については以下の通りとなっています。

応募件数 申請受理件数 採択数 採択率
通常枠 14,859件 13,219件 5,388件 40.76%
卒業枠 48件 36件 24件 66.67%
V字回復枠 0件 0件 0件 0%
緊急事態宣言特別枠 5,893件 5,078件 3,924件 77.27%


 第2回公募では、応募自体は2万件を超える申請がありました。第1回でも2万件を超える応募数でしたので、続けてこの応募数を維持していることでいかに「事業再構築補助金」が多くの事業者様に関心が高い補助金であるかが伺えます。
 しかしながら、2,000件以上の不備のある申請も存在しています。現在公募開始している第3回においては、9月10日(金)までに申請された添付書類には不備が見つかると差戻しの連絡が取られる措置が行われています。差し戻された書類を21日(火)18時の締切日までに修正を行うことで再申請が可能となっており、期間はありますがこれら不備への対策が取られています。 
 グローバルV字回復枠はこの第2回では申請自体がないため採択もないケースです。中堅企業向けの類型であり補助金額や補助率も高いのですがその条件も厳しく今回は申請が行われない結果となりました。

 第1回採択との比較をしてみますと、以下の通りとなります。
 通常枠では前回に比べ申請件数は減少しつつも、採択件数が伸びており採択率も上昇する形となりました。この申請件数の減少については、後述の緊急事態宣言特別枠での申請も関与しているため、単に申請件数減少による採択率の上昇と受け取るより、条件に適した計画書づくりが各所で行われた結果の上昇と感じています。
 卒業枠では申請自体が減少していますが、第1回と第2回とも比較的高めの採択率を維持しています。
 緊急事態宣言特別枠では申請件数も採択件数も伸びています。この緊急事態宣言特別枠は不採択でも加点された状態で通常枠での再審査がありますので、条件に適合していれば非常に魅力的な類型です。今回はこの特別枠への申請へ動いた事業者様が多かったことが伺えます。

 全体の動きは、以下の通りとなります。

応募件数 申請受理件数 採択数 採択率
第2回 20,800件 18,333件 9,336件 50.92%
第1回 22,231件 19,239件 8,016件 41.67%



 応募件数と受理件数の割合はそれほど変わらず、採択件数は大きく上昇し採択率が50%台となりました。決して安心できる採択率ではありませんが、前回より多くの事業者様が支援を受けることができた結果となりました。

 公式サイトの採択結果より第2回の概要を見てみますと、業種別では以下の通りの発表です。


 宿泊業・飲食サービス業に続き製造業、そして卸売業・小売業による応募や採択の割合が高いことがわかります。この上位3種については第1回でも高い割合を占め前回では製造業が、そして第2回では宿泊業・飲食サービス業の割合が1番高い割合となりました。第2回では製造業の採択割合が大きく減少している点が今後製造業の採択に影響が出てくるのか気になるところです。これら3業種は一般消費者とも身近でありコロナウイルス感染症の影響を特に強く受ける傾向がみられるため、今後も申請が増える見込みがあり採択へのハードルの上昇も考えられますから、よりしっかりとした計画書作成が求められます。

第1回応募 応募割合(22,231件中) 採択割合(8,016件中)
製造業 23.2% 31.7%
宿泊・飲食業 18.0% 21.8%
卸売業・小売業 14.9% 12.4%
第2回応募 応募割合(20,800件中) 採択割合(9,336件中)
製造業 18.5% 23.2%
宿泊・飲食業 19.6% 23.8%
卸売業・小売業 15.4% 14.1%



 応募における金額では、以下の通りとなります。

 500万円までの申請が多く次いで1,000万円まで、そして5,501万円~6,000万円までの申請も3,254件と目立っており2極化の傾向がみられます。3,000万円を超えると金融機関による確認が必要となるため、全体的には3,000万円を超えない形での申請に偏っていることが見れとれます。

 これら詳細な概要は、公式サイトの採択結果にてPDFが公開しております。


 第2回採択結果の公開により、応募件数が第1回と続いて2万件を超える申請が行われている事実が発覚しました。いまだコロナウイルス感染症による影響が時勢を左右しておりこの傾向は今後も続く可能性が高いです。その時勢に対応するように公募要領の改訂により条件の変化や、本来数回程度であった緊急事態宣言特別枠の延長なども行われており、多くの事業者様にとって力ある支援となるよう動いています。
 今回、残念ながら要件を満たせず審査外となった、また不採択となった中小企業・小規模事業者の方についても採択への道はまだ閉ざされていません。事業再構築補助金は今後も公募が行われる予定となっていますので再挑戦が可能です。現在受付開始している第3回公募の受付締切も9月21日(火曜日)18時とまだ時間がありますので、計画書を見直して事業再構築補助金の採択を目指していきましょう。
 第1回、第2回に渡り多く存在した申請不備についても、今後は添付書類の差戻しによる対策が取られています。そのためには第3回では9月10日までの申請受付を行うことで、修正し再提出する機会が設けられています。少しでも不備がないよう公募要領をしっかりと確認して支援機関様と連携し採択を目指しましょう。


事業再構築補助金公式サイト
経済産業省