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【事業再構築補助金 採択結果】第9回公募の採択結果が公開されました。

令和5年6月15日木曜日、事業再構築補助金」の公式サイトにて、第9回事業再構築補助金公募の採択結果が公開されました。

目次

第9回公募 採択結果

事業再構築補助金について、申請受付締切りである令和5年3月24日までに9,369者の応募がありました。
厳正な審査を行った結果、4,259者を補助金交付候補者として採択いたしましたのでお知らせします。
(注:上記者数につきまして、複数の事業者で連携している申請を構成員数に関わらず1者としてカウントしています。

引用元:事業再構築補助金公式サイト

第9回の応募件数は9,369件、採択件数は4,259件となります。それぞれ通常枠、大規模賃金引上枠、最低賃金枠、回復・再生応援枠、グリーン成長枠における応募件数と採択結果については以下の通りの発表となっています。

応募件数採択数採択率
通常枠5,178件2,130件41.14%
大規模賃金引上枠6件3件50.00%
回復・再生応援枠1,146件590件51.48%
最低賃金枠165件117件64.15%
グリーン成長枠372件148件39.78%
緊急対策枠2,561件1,320件51.54%
合計9,369件4,259件45.46%

全体の動きは、以下の通りとなります。

応募件数採択数採択率
第9回9,369件4,259件45.46%
第8回12.591件6,456件51.27%
第7回15,132件7,745件51.18%
第6回15,340件7,669件49.99%
第5回21,035件9,707件46.15%
第4回19,673件8,810件44.78%
第3回20,307件9,021件44.42%
第2回20,800件9,336件44.88%
第1回22,231件8,016件36.06%
事業再構築補助金全体の推移(採択率は応募件数ベース)

第6回から大きく減少していた事業再構築補助金ですが第9回の公募では9,369件、その申請数が1万件に満たない応募件数となりました。採択率についても前回より5.81ポイント減少し45.46%です。上昇傾向にあった採択率は再び50%を切る形となりました。

直接的な要因は定かではありませんが、第10回の公募要領が大きく変化することもあり、応募を控えた動きになったのではと推測されます。

それぞれの申請枠について、以下の通りの動きとなります。

通常枠について

第9回となる通常枠の動きは以下の通りとなります。

第9回の通常枠では応募数は2,083件の減少、採択率も7.92ポイント減とし、採択率では大きな減少をみせる結果となりました。応募件数については減少傾向にあったものの、採択率についてはこれまで上昇傾向にあっただけに、第9回での採択率大幅減は採択の厳しさを改めて示すこととなりました。

大規模賃金引上枠、最低賃金枠

続いて、賃金にまつわる申請枠です。
大規模賃金引上枠は「多くの従業員を雇用しながら、継続的な賃金引上げに取り組むとともに、従業員を増やして生産性を向上させる中小企業等の事業再構築を支援」する枠です。
最低賃金枠は「最低賃金引上げの影響を受け、その原資の確保が困難な特に業況の厳しい中小企業等の事業再構築を支援」する枠です。


大規模賃金引上枠は応募が多い申請ではありませんがこちら採択数は50%を維持、応募数の僅かな減少のみとなりました。
最低賃金枠は64.15%の採択率です。前回ほどではないものの、採択率は大きく落ちています。他の申請ではある程度の採択率で推移する傾向がみられますが、最低賃金枠については公募回数を重ねる毎に採択率減少の傾向が顕著にみられるようになりました。

回復・再生応援枠、グリーン成長枠、緊急対策枠

『回復・再生応援枠』は「新型コロナウイルスの影響を受け、引き続き業況が厳しい事業者や事業再生に取り組む中小企業等の事業再構築を支援」する枠です。こちらは不採択でも通常枠での採択審査が行われる枠でもあります。

第9回となる回復・再生応援枠では、応募者数が376件の減少、採択率も6.27ポイント減の結果となりました。こちらの申請も最低賃金と同じく回数を重ねる毎に採択率減少の動きがみられます。

『グリーン成長枠』は「環境問題、エネルギー問題などに取り組みを成長戦略として支援」する枠です。グリーン成長枠で不採択となった際には、追加の書類を提出することで通常枠での再審査を希望することで、採択へ繋げることができる仕組みが取られています。 

第9回は採択率は0.08ポイント減、採択率についてはあまり変動していません。グリーン成長枠が創設時と比べても採択率は大きな動きをみせず40%を超えない採択率で推移しています。

『緊急対策枠』、正式名称【原油価格・物価高騰等緊急対策枠】は、「原油価格・物価高騰等の経済環境の変化の影響を受けたことに対する支援」する申請枠です。

第9回では採択率は2.22減とし、51.54%となりました。こちらも連続の減少となりましたが、比較的緩やかな動きです。本申請については、第10回事業再構築補助金から申請枠が変更となっており、「物価高騰対策・回復再生応援枠」という形で【回復・再生応援枠】と【緊急対策枠】を統合した形になっていますので、それぞれ個別での応募については第9回までとなっています。

業種別応募

 公式サイトの採択結果より第9回の概要から、業種別では以下の通りの発表です。

製造業、宿泊業・飲食サービス業、卸売業・小売業による応募や採択の割合が高い結果です。他の業種についても大きな動きもなく、全体として幅広い申請が行われています。

応募金額別件数

また、応募における金額では、以下の通りとなります。

過去2回の応募金額別件数はこのようになっています。

第9回の応募でも過去と同じく2,000万以下で集中しています。それ以上では通常枠の上限である4,000万円、6,000万円、8,000万円、そして1億円での応募に集中し、金額については満遍なく応募が行われています。

認定経営支援機関別 応募状況

※青軸9,358件 赤軸4,254件となり以下の注釈が適用されています。
(注1 :連携体で認定支援機関要件免除事業者を除いています)
(注2 :本資料では複数の企業で連携している申請を構成員数に関わらず1件としてカウントしています)

認定経営支援機関別での応募状況についてはこちらになります。

金融機関での応募が多く、民間コンサルティング会社、税理士関係(税理士・税理士法人)、商工会関係(商工会・商工会議所)を通じての応募が多くなっています。第9回の支援機関別採択率については金融機関での採択が高い傾向となりました。また、中小企業診断士も48.8%、民間コンサルティング会社45.8%も全体では上位の採択率を出しています。公開されているこれらのグラフは今後の事業者による認定経営支援機関への相談への参考になると思います。

 これら詳細な概要は、公式サイトの採択結果にて公開しております。

第10回事業再構築補助金 公募開始しています。

第10回は現在公募を開始しています。申請受付は6/9(金)12:00~6/30(金)18:00までとなっています。

第10回事業再構築補助金では、その申請枠(事業類型)や要件をはじめ多くの変更が行われています。第10回のスケジュールをはじめ当サイトでも新しい事業類型のご紹介記事を掲載しておりますので、ぜひそちらをご覧ください。



事業再構築補助金の申請は電子申請となるため、期限間近となるとシステムに遅延が発生し申請ができない場合があります。申請をお考えの事業者は早めの手続きとなるよう認定支援機関との連携をお願いいたします。


事業再構築補助金公式サイト
経済産業省


弊社が担当し、事業再構築補助金の採択となった事例をご紹介しております。